STAAD.Pro Help

TR.0 STAADのコマンドと入力命令

本節では、STAAD.Pro用のさまざまなコマンドとそれに関連する命令の詳細について述べます。ユーザーは、プログラムに指示を与えるために、コマンド言語の形式を使用します。これらのコマンドは、プログラムにデータを渡すか、既に設定されたデータを利用して計算を実行するようにプログラムに指示します。「TR.1 コマンド言語の規約」では、コマンド言語の形式と規約について述べます。その後、利用可能なコマンドについて述べます。

STAAD.Proの入力は、解析モデリングワークフローを通して行われますが、コマンド言語を理解することは重要です。この言語を知ることにより、問題を理解し、必要に応じてデータを追加したり、無効にしたりすることが容易になります。入力ファイルにおけるコマンド記述の一般的な順序は、本節に示される順序に従うことが理想的です。コマンドは、入力された順に実行されます。明らかに、あるコマンドを正しく実行するのに必要なデータは、そのコマンドより前にある必要があります(たとえば、結果表示(Print results)は、解析実行(Perform Analysis)の後にある必要があります)。それ以外は、次の例外を除いて、任意の順番にコマンドを与えることができます。

  1. すべての設計に関係するデータは、解析コマンドの後でのみ与えることができます。
  2. すべての荷重ケースと荷重組み合わせは、CHANGEコマンド(「TR.38 変更の設定」を参照)が使用される場合以外は、一緒に与える必要があります。付加的な荷重ケースは、入力部分の後半で与えることができます。

与えられた入力データのすべては、プログラムによって保存されます。既存のデータファイル内で、データを追加、削除、変更することができます。

インコアとアウトオブコア

エンジンはインコアアウトオブコアの2つのモードで動作します。ほとんどの場合、インコアモードが最も迅速なソリューションを提供します。ただし、使用可能なメモリが不足している場合、エンジンはアウトオブコアモードを使用します。エンジンは、モデルサイズが次のいずれかの制限を超えると、自動的にアウトオブコアモードを使用します。
  1. ノードの数 >30,000
  2. ノードの数×アクティブな主荷重ケースの数 > 1,600,000

モードの選択は解析によって自動的に行われますが、「SET STAR」を使用して上書きすることができます。

  • SET STAR 3 - 既定
  • SET STAR 4 - サイズに関係なくアウトオブコアソルバーを使用